「人づくり・学び舎」がうまれるまで その4
「人づくり・学び舎」の代表 ライフキャリア・カウンセラーの浦井啓子です。
なぜ、キャリア教育に携わりたいのか、という根っこには
きっと自分自身が深く深く、結びついています。
地元の高校から地元の短大に進学した時も、
自分の意志というよりは親や先生など周囲の意志が強く働いていました。
常々親からは「家庭の事情もあり、県外の学校に進学することはできない」
「女の子は短大を出ればそれで十分だ」と言われていたので
高校生の自分が、親の反対を押し切って一人で進路を決断するという選択肢はない
と思いこみ、敷かれたレールに無難に乗っていくことがいいと、
そうしかないと思い込んでいたようにも思います。
自分が
「将来何をしたいのか」、
「どんな仕事があるのか」、
「好きなことは何か」
そんなことは、ほとんど考えたこともなかったし、
何よりも、自分自身がいろんなことに「希望」を
持てていなかったのだと思います。
自分のやりたいことをもっと真剣に考えればよかった。
そう、今の自分からかつての自分に対して思うのです。
親から反対されていたとはいえ、
きちんと熱意を持って話し合えば理解してくれたかも知れないし
社会的な制度を活用する手段を講じることもできたかもしれない。
でも、当時の私は若くて世間知らずで
何も知らなかったし、何も考えていなかったし、
おそらく考えようともしていなかったと思います。
そんな状態では、自分に満足のいく人生が送れるわけもなく、
10代から20代前半は後悔と、諦めと、他者批判と、、、
そんな残念な毎日を送っていました。
「こんなはずじゃない」
「私の人生こんなもんじゃない」
悔しくて、悲しくてそんな独り言をつぶやきながら、もがき苦しんでいたのです。